浅草のきれいな塔

『トウキョ―・スカイツリー』 外観的にはすっかり出来上がり、もう下町の一部として、風景に溶け込んでいます。

その昔、関東大震災の前に、とても素敵な塔が浅草に建っていました。
この塔を知ったのは、東京都墨田区横綱の横綱公園の中にある『東京都震災記念館』の展示を見た時です。
ここには、関東大震災と東京大空襲の状況を展示していますが、隣には、被災した方を弔う慰霊堂が建っています。
『凌雲閣』というのが、その建物の名前です。 

きれいなレンガ造りの建物。

まるで映画のセットのようです。 この風景が今も見られたら…。 もしこの建物が、今も残っていたらと思うと、本当に残念でなりません。
震災によって、途中からポッキリ折れてしまいました。 日本初のエレベーターが設置されていたりと、当時では、最先端の建物でした。
この震災を契機に、建物の耐震性を本格的に取り入れるようになりました。
そして今までも、大地震が来て被害が発生する度に、建物の耐震性を向上させてきました。
建物を丈夫にすると、それを上回る地震が起きて、さらに被害が出てしまう・・・まさに、地震と建築基準は追いかけっこです。
まだ記憶に新しい、阪神淡路大震災。 その5年後の平成12年には、建築基準法が大幅に改正され、建物の基準が厳しくなりました。
ですが、今回の東北の震災でも分るように、新たな被害発生や検討課題が見つかります。
今ある素敵な風景があるとすれば、絶対にずっと残しておきたいものです。
そして、未来の日本人にも、是非見て欲しいと思います。
ですので今は、これを教訓にしてよりしっかりした建物を造るようにしたいと思います。

濱田 泰之

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