ここ最近、耐震診断やホームインスペクション(住宅診断)の要望が増えてきました。先日も多摩区の築32年のツーバイフォー住宅の耐震診断に伺いました。
こちらのお宅は、外装の改修や床下の防蟻処理などを定期的に行っており、外観は、築15年、20年くらいに見える大変手入れの行き届いた建物でした。外周を調査し室内調査を行うと、和室の天井に雨漏りの跡を発見・・・。
でも安心してください。
発生してすぐに屋根の改修を行ない、雨漏りを直しています。その後は、再発していないようです。
室内は、その後特に異常はありませんでした。
そして床下の調査へ・・・
床下の地面全体にビニールシートと調湿剤が敷き詰められており、乾燥状況は大変良かったです。
しかし、調査を進めていくと気になることが・・・
防蟻作業の際にコンクリート基礎の通風口を広げるために壊しているのですが、鉄筋が露出しています。
露出した鉄筋は、錆び易くなるので防錆処理をする必要があります。鉄筋が錆びてしまうと、強度の低下や錆で鉄筋が膨張することで基礎の内部からコンクリートが崩壊するの原因になったりします。
開口を拡張するために基礎が壊されて、中の鉄筋がむき出し内なっています。防蟻作業の際に、比較的よく行われている作業ですので注意が必要です。
ここ最近の耐震診断のご依頼が増えたのには、熊本の震災が大きく影響していると思います。
首都圏では、いつ大地震が発生してもおかしくない状態です。多くの方がそのことを認知していますので、明日は我が身ということで心配になるのだと思います。
ホームインスペクションは、特に中古住宅を購入された方が多くご要望されています。
しっかりした優良な物件を購入するために、粗悪な物件を掴まされて後悔しないために,事前にきちんと調査して慎重に納得した上で購入するのだと思います。
これからはそういう方が、どんどん増えてきているようです。