サスティナブルでご機嫌な住まいづくり

こんにちは。
地震に豪雨、そして猛暑と日本列島を震撼させる自然のいたずらが日常になりつつある昨今ですが、いかがお過ごしでしょうか?水分補給をこまめにお取りになって、どうぞお体を労わって下さい。

さて、今回も中古住宅のお話です。
日本の中古住宅の流通シェアは、新築86.9%に対し、たったの13.1%しかありません。しかし、アメリカでは77.6%、イギリスは88.8%、フランスで66.4%等(※国土交通省住生活基本法の概要より)、欧米では、住宅購入者の大半が中古住宅を選んでいます。文化の違いと言ってしまえばそれまでなのですが、大きな理由の一つは、古ければ古いほど住宅の資産価値が上がる構造になっていることです。もちろん、メンテナンスが行き届いているという条件はありますが。

それでは、なぜ日本では新築が圧倒的に多く、中古住宅が敬遠されるのでしょうか?
そもそも政府はなぜ、従来通りの新築の需要拡大よりも中古住宅の流通拡大を目指すのでしょうか?

先ず、中古住宅を購入しようとしている方の心理的な抵抗を見てみることにしましょう。中古住宅を購入しない理由として、日本住宅保証検査機構(JIO)の調べによると、

●新築の方が気持ちがよい。
●新築の方が思いのままになる。
●新築物件よりも問題が多そうだ。
●心理的に中古住宅への抵抗感がある。
●後から欠陥が見つかると困る。
●手軽な物件がない
●条件の良いローンが組みにくい
●価値が下がりそう 等

つまり・・

1・心理的な抵抗感
2・構造や性能への不安
3・需要の多様化
4・金銭的な問題

ということになるでしょうか。

これらを踏まえ、中古住宅流通のために必要とされる環境整備として、

1・買主目線で、リフォームやリノベーションで中古住宅の魅力を伝える事例を紹介する。
2・中古住宅の状態を建築士がインスペクション(住宅診断)や耐震診断を実施し、また、瑕疵保険、家歴などで不安要因を取り除く。
3・中古住宅のローンとリフォームローンを一体化して貸し付けられる体制を整える。

以上3つの項目をいかに整えるかが大切だと思います。

先日、国交省のセミナーで聞いた話では、戦後から現在に至るまで、全国規模で住宅購入支援として税金を1000兆円(※例えば、住宅ローン減税)も投入したのに対し、現在それらの資産価値が500兆円程しかないとのことです。これでは、マンションや戸建てをいくら建てても、将来的に購入者の資産は目減りしていく一方ですね。日本においては、戦後1960年代までは世帯数が住宅数を上回る住宅不足の時代でしたが、現在では住宅数が世帯数の1.15倍に達し、空き家が何と757万戸にも上っています。(※国交省平成24年度調査)

また数年前、政権総理が地球温暖化対策を話し合う国連気候変動枠組み条約(COP15)で、世界に向け高らかに、日本の温室効果ガスの排出削減目標〝25%減〟を宣言し、拍手喝采を浴びたことはご存じかと思います。しかし、そのような状況の中、古い家を取り壊し新築を建て続けたら、温室効果ガス(CO2)の排出量は増え続け、目標達成は難しいでしょう・・。

つまり日本としては、このような背景がある以上、現在の状況を打開し、新築よりも中古住宅の魅力を引き上げ、尚且つ、高額で売買するための条件を整備しなければならないわけです。

現在弊社では、リフォーム瑕疵保険の加入(第三者保証)、ホームインスペクション(住宅診断)と耐震診断調査基準の整備、リフォームの工事履歴をすでに実施しています。また、中古住宅の購入からリノベーション・リフォームで理想の住まいを実現したい方を対象に中古住宅の仲介専門として不動産業も行っています。今後のストック社会に対応し、お客様にとってサスティナブルでご機嫌な住まいづくりのお手伝いが出来ましたら、これに勝ることはありません。

松戸 明

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