VOL.2 「最期にどうしてもリフォームがしたい…!」 | 株式会社マツドリフォーム

VOL.2 「最期にどうしてもリフォームがしたい…!」

K様
高津区
マンション

今回は介護保険を利用したリフォームを行ったk様ご家族にインタビューをさせていただきました。
お問い合わせの理由は、ガンのステージ4であったご主人の最期の願いで自宅をバリアフリーにすること。そしてきれいになった我が家で少しでも長く家族と過ごすことでした。

ご主人からの突然のリフォーム宣言

眞田:(以下眞)初めて御主人から当社に頂いたお電話からはかなり切迫した雰囲気を感じました。どんな経緯で当社にお問い合わせいただいたんですか?

k様:「うちのマンションでかなり工事されてますでしょう?近くにいらっしゃるので何かあった時に安心だねと以前から主人と話をしていたんですよ。」

「主人が病気になってそれどころではなかったんですけど、「僕の最後の希望のリフォームをするから!」と突然言い出したんです。それがきっかけです。家族は全然知らなかったです。」

眞:本当に突然?

k様:「息子が会社に行く時突然話出して。私や息子は何があったかさっぱりわからなくて、息子は会社から帰ってまず「何があったんだ?」って。笑」

「でも私はやっぱありガンがステージ4だから無理でしょうと思っていたんですけど。どうしても最後の自分の希望としてやりたいって。反対したんですけどね。笑」

「でもそれが希望で一週間でも10日でも長く元気にいてくれればそれも一つかなと。まさかこれだけの工事になるなんて思ってなかったですけどね。笑」

奥様が作ってご主人が顔を描いた雛人形

当初の想定よりも膨らんだ工事内容

k様:「最初は段差を解消して車椅子が通るくらいになればと考えていたんです。けどケアマネージャーさんから畳をフローリングにしないと介護保険が通らないというお話を聞いて、まず眞田さんに相談しました。介護保険を使ったバリアフリーが可能ということで安心して、それからどんどん話が膨らんで。笑」

「主人の中では構想があったみたいでね。朝起きると必ず「俺また考えたんだけど」って始まるんです。」
「「洗濯物を部屋に干せるようにしよう!」なんて。あれ、この人寝ないで考えていたのかな?と思うこともありました。本当に随分頑張ってくれました。」

「それでね、40年以上連れ添って生きて、私に部屋をもたせたいという希望があったようなんです。でも真ん中のお部屋は光が入らなかったでしょう?それに暗いので物置になっていたのを、押入れを壊してタンスを処分してそこを私の部屋にすることを考えてくれました。」

リフォームと合わせて荷物を捨てたことにより生活を楽しむためのスペースが生まれた

眞:お荷物もだいぶ減らされましたもんね

k様:「そうです!本当にスッキリしました。いや、でも大変でしたね!山のように減らして。やっぱり限られたスペースなので、息子と一緒にあれも捨てるこれも捨てるって。笑」
「でもそのおかげで空間ができてお花や作品が飾れるようになりました。」

眞:季節ごとにたくさんありますよね。今は雛人形がたくさんあって賑やかですね。

k様:「いっぱいいますよ。笑テレビの前のお雛様が一番お気に入り。私が作る、主人が目を入れるっていう共同作業で作りました。つるし雛にも目を入れてくれたんです。好きなことをやらせてもらって感謝しています。本当に見守ってくれましたから。眞田さんが今度いらした時には鯉のぼり出しておきますね。」

眞:楽しみにしています。笑

k様:「おかげさまでスペースができたので、元々和室で主人のベッドを置いてあった部屋にホットカーペットを敷いて孫たちがそこで遊べるようにしました。私もそこで時々お昼寝をして快適に使っています。主人の祭壇からはリビングの気配が感じられるし、孫達の様子も良く見えるから喜んでいるんじゃないかなと思っています。」

眞:お荷物の整理に関しては、手芸のお友達やご近所の方は工事前から工事後まで本当に力強いサポートでしたね。

k様:「本当です。もうたくさんで来てくれて、どんどん荷物を詰めて、整理してくれて。本当に助かりました。」

眞:おいしそうなおにぎりやおかずも持参でにぎやかでしたね。笑

k様:「いつもよくしていただいているのですごく感謝しています。主人もいつもすごく感謝していて。主人の病院の送り迎えなんかもしていただきましたし。身内以上のことをしてくれましたから。こんなご近所さんが居てくださるのでその点は主人も安心してくれているんじゃないかなと思ってます。」

ご主人がご自宅で過ごされた最期の10日

k様:「病院に行ったり来たりにはなりましたけど、10日くらいはここに居られました。病院でも本当に良くしてもらいましたけど、やっぱり家っていうのは特別ですから。主人の強い希望でしたし短い間でしたけど家で過ごせて本当によかったです。」
「廊下から寝室まで段差がなくなったので、車椅子であっち行ったりこっちに行ったりして、そこから部屋を眺めて…。とても嬉しそうでした。」
「雨が降るとベッドの横に付けてもらったホスクリーンに洗濯物を干すんですけど主人の視界いっぱいが洗濯物になっちゃうので、悪いねって声をかけると、「いいんだよ、これは生活の匂いだから。」って。」

眞:ご自分の希望もあったと思いますけど、今回のリフォームは本当に奥様のことを考えてくれていましたよね。

k様:「こんなに綺麗にして残してくれると思わなかったので本当に喜んでいます。お客様がいらっしゃっても、「いいもの残していってくれたね」なんて言って下さります。私たちにとっては一生の宝物を残していってくれたと思っています。もう少し年をとったらそこに(元和室)小さな炬燵を置くのが夢なんです。主人とも話してたんですけど。」

眞:それは楽しみですね!

k様:「そうなの。笑 リフォームできれいになったおかげです。」

 

 

ーk様、誠にありがとうございました。

リフォーム後にご主人がご自宅で過ごすことが出来た日は10日余りと、とても短い時間ではありましたが、その時間をご家族と一緒に満足して過ごしていただけたこと、とても嬉しく思いました。
ご自分の希望と奥様のその後の生活、どちらも大切になさったk様ご主人のご冥福をお祈りいたします。

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