ここ最近のお問合せの内容で、二世帯住宅を計画されている方が多いように思います。
- せっかくある家を有功に使いたい。
- 賃貸物件を借りるのが勿体無いので。
- 子育てや将来の親の介護など、お互いが助け合うために。
- 近くに居ると安心で、心強い。
- 気に入った建物なのでここにずっと住み続けたい。
など
二世帯をご要望される理由はいろいろです。
私たちも二世帯住宅にする時には、慎重に確認、設計をしていきます。
例えば、
どのフロアーをどちらの世帯が使用するか?
階段の上がり降りのことを考えると、親御さん世帯が1階の方が良いのですが、生活音の騒音については親御さん世帯が上階の方が良いこともあります。
また、今年のような夏の熱さについては、どちらが上階で暮らす方がよいのか?
家族の年齢に合わせて検討していきます。
両世帯が共同で使用する箇所をでこで線引きするのか?
全て完全に分けるとプライバシーは確保され、使い方や掃除の仕方の違いなどでの不満やストレスは少ないですが、
逆にお互いの生活の確認やコミュニケーションが取り辛くなります。
また、完全に分けると、設備機器なども全て2セット必要になりますので、広い面積が必要なことと費用が高額になります。
完全な生活の分離をご要望されている方も玄関は一緒、浴室は一緒など、一部共有するようになることが多いです。
また、意外と費用を必要とするのが、水道や電気のメーターを別々にすることです。
多くの場合新たに道路側からの引き込みをすることになりますので、申請料等の他、工事費が必要になります。
などなど二世帯住宅には、いろいろと検討することがたくさんありますが、ひとつの家に一緒に暮らすことは、お互いに助け合えるし、子供たちにもおじいちゃんおばあちゃんの話や知恵を聞かせることもできるので、理想的な暮らし方だと思います。
江戸東京たてもの園 『小出邸』
大正時代に建てられた、モダンな建物です。