先日、思いがけない贈りものを受け取りました。
マツドリフォームを退職し、それぞれの道を歩んでいる元社員達が、私の還暦を祝う会を開いてくれたのです。
この会を企画してくれたのは、職人として独立したKです。Kは、かつてのマツドリフォームでは、若手のリーダー的存在でした。
「社長が還暦になったら、俺が幹事になって、辞めたみんなを集めて盛大に祝いますよ!」と笑ってくれていたKでした。
しかし、昨年末、46歳という若さで、突然旅立ってしまったのです・・
葬儀場で別れの時、「俺の還暦祝いをしてくれるって言ったじゃねーか!」
私の人生で、これほど悲しい日は存在しません・・
しかし、あれから数ヶ月が経ち、叶わなかった約束を、密かにかつての仲間達が引き継いでくれていたのです。
人を育て、人を残すことの尊さを、私はこの日、改めて学んだ気がします。
「集まってくれた皆、本当に有難うございます!」
最後に皆へ感謝の言葉を伝えていると、不意に胸の奥から、あの独特のKの声が聞こえました。
「社長、泣くなよ(笑)」
・・・
私は、幸せ者です。
代表取締役 松戸 明