50代、あるいは60代を迎えるシニア世代では、これからの暮らしを快適にする住まいづくりを検討している人も多いのではないでしょうか?
とくにこの世代は、住まいの老朽化やライフスタイルの変化により、不便を感じているケースも多く、リフォームやリノベーションが必要なタイミングでもあります。
そこで今回は、50代からの住まいづくりのポイントやリフォームを行うメリットとデメリットについて徹底解説したいと思います。
50代からの住まいづくりのポイントについて
50代や60代を迎えるシニア世代は、これまで、そしてこれからの住まいと向き合うには、非常に適したタイミングとなります。
というのも、子供たちの独立やライフスタイルの変化に合わせて住まいの見直しを行うことが多い時期でもあるためです。
また、気兼ねなく理想の住まいづくりを追及できること、そして、心身ともにまだまだ元気な年代であることなども、取り組むうえでモチベーションとなるでしょう。
高齢化による身体機能の衰えは避けられないことから、50代や60代のタイミングで、快適な老後を迎えるための住まいづくりを考えておくことが重要なポイントとなります。
50代からリフォームを行うメリットとデメリット
50代や60代を迎えるシニア世代がリフォームを行う場合、メリットとデメリットの両方を理解して行うことが重要になります。
50代からリフォームを行うメリットとデメリットについて、簡単に解説いたします。
リフォームを行うメリット3つ
1)ライフスタイルの変更に適応できる
2)住まいの健康状態がわかる
3)老後のリスクに備えられる
1) ライフスタイルの変更に適応できる
50代や60代を迎えるシニア世代になると、ライフスタイルや家族構成が大きく変わっていることも少なくありません。
そのような変化に合わせて住まいをつくり変えることは、快適な暮らしを実現するうえで必要な要素となります。
2) 住まいの健康状態がわかる
住まいは、経年とともに必ず劣化するため、長く使うためにも交換や修理などを行う必要があります。 そのためには、建物の健康状態を知る必要があり、状況に応じて適切に判断することが重要です。
リフォームを行うときは、通常では目にすることのない多くの部分を確認できるため、健康状態を知るには、まさに適したタイミングとなります。
3)老後のリスクに備えられる
住み慣れた家でも、高齢者にとってはリスクとなり得る場所が存在し、身体機能の衰えから事故につながることがあります。
そのようなリスクは、できるだけ早く取り除き、老後に備えておく必要があります。
これら障害を取り除くことをバリアフリーリフォームといいますが、実際にリスクが生じる前に検討し、実施していくことがポイントです。
リフォームを行うデメリット2つ
1)費用がかかる
2)スペースが狭くなることがある
1) 費用がかかる
リフォームを行うときには、当たり前ですが費用がかかります。
とくに、バリアフリーリフォームを行う場合は、工事の規模が大きくなり、その分費用も多くかかってしまうことがあります。
しかし、断熱リフォームで温度のバリアフリー化を図れば光熱費の削減ができるようになり、また自治体によっては補助金制度を利用することも可能です。
2) スペースが狭くなることがある
50代や60代を迎えるシニア世代のリフォームといえば、老後の生活を考慮することが重要なポイントとなります。
例えば、手すりやスロープなど、これまでなかったものを設置するケースですが、この場合、空間が狭く感じることがある点では注意が必要です。
ただし、手すりをまだ必要としないタイミングであれば、将来の設置を見越して補強用の下地を入れておくだけでも有効となります。
そうすることで、いざというときでも素早い設置が可能です。
50代からの住まいづくりのまとめ
50代や60代を迎えるシニア世代にとって、これからの暮らしを快適なものにするためには、住まいをつくり変えていくことがきわめて効果的です。
もちろん費用がかかるため、資金計画を行う必要があります。
しかし、さらに年齢を重ねてからでは、身体機能の低下により、以前のような柔軟な行動ができないかもしれません。
できるだけ、50代や60代の体力や資金力が充実しているタイミングで実施し、これからの安心を確保しておくことをおすすめいたします。