将来、身体が衰えて自由に動かせなくなったときに、現状の住まいで問題なく過ごせると思いますか?
高齢になると家の中で転倒しやすくなり、階段の昇り降りも辛くなります。そのため、50代・60代のシニア世代が安全で快適な暮らしを続けていくためには、住まいをリノベーションして、身体の変化に合わせた対策をとることが重要です。
身体の変化に合わせた住まいづくりのポイントについて
具体的にどこをリノベーションすればよいのでしょうか?
リノベーションの大事なポイントは、4つあります。
リフォームを行うメリット3つ
1)段差をなくしてバリアフリーにする
2)ワンフロア化する
3)トイレや浴室に手すりをつける
4)玄関にベンチを設置する
1)段差をなくしてバリアフリーにする
玄関や部屋の敷居など、家の中には段差が数多くあります。若い頃は気にならなくても、高齢になると足を上げづらくなるため、ほんの少しの段差でも転倒してしまうのです。床の段差をなくしてバリアフリーな環境をつくり、つまずき事故を防ぎましょう。
2)ワンフロア化する
一軒家や、メゾネット式のマンションの場合、足腰が弱くなると階段の昇り降りが困難になるため、2階に上がる生活は将来できなくなる可能性があります。病気や怪我などの健康問題を生じた場合には、より一層階段を使う生活は厳しくなるでしょう。
そこで、リノベーションをして生活スペースをワンフロア化するのがおすすめです。LDK、浴室、トイレ、寝室を1階に集約し、ワンフロアで生活が完結するようにします。生活に必要なものがコンパクトにまとめられるため、移動の負担が軽減されて、高齢になったときに暮らしやすいと感じるでしょう。また、ワンフロア化すると部屋全体の見通しがよくなるため、孫が遊びに来たときには目が行き届いて安心です。
3)トイレや浴室に手すりをつける
滑りやすい浴室は高齢者の転倒事故が多く、立ったり座ったりするトイレはバランスを崩しやすい場所です。体がふらつきやすく、足元が安定しづらい場所には、手すりを設置して安全性を高めましょう。
4)玄関にベンチを設置する
高齢になると、靴を履いたり脱いだりするときに体がふらつきやすくなります。低い場所に座るのも困難になるため、玄関には座りやすいベンチや椅子を設置しましょう。あわせて手すりも設置しておくと、椅子から立ち上がるときに体をしっかり支えられるため、より安全性を高められます。
50代からの住まいづくりのまとめ
どんなに健康な人でも、身体は衰えてくるものです。住み慣れた家でも、ちょっとした段差が思わぬ事故につながることがあります。万が一のときに備えて、リフォームやリノベーションでしっかり「準備」をして、老後も快適に暮らしましょう。
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