イケメンをもじった、「イクメン」、子育てに積極的な男性(メンズ)という意味の言葉ですが、すっかり世の中に浸透した感があります。そして最近では、子供夫婦が共働きなどのため、孫育てをしている「イクジイ」、「イクバア」と呼ばれる祖父母の方々も増えているとのこと。親に代わり、孫の保育園や習い事の送り迎えをしたり、帰りが遅い時には、食事や入浴をさせたり・・・。
私も子育て中の一時期、夫の母とマンションの隣同士に住んでいたことがあり、義母には本当にお世話になりました。娘は学童保育から義母の家に帰り夕食を食べさせてもらい、私も勤めから義母の所に寄っておかずを分けてもらったりと、ずいぶんと自分都合の勝手な嫁だったなと今にして思います。この頃の仕事をしながらの育児は、夕方から夜にかけての時間に安心できる助っ人がいてくれて、気持ちに余裕が持てました。
近年、終身雇用が崩れ働き方が流動化しているなか、共働きやシングルの子育てが増え、サポートしてもらえる親との近居や同居を考える人が以前と比べ多くなっていると聞くと、さもありなんとうなづけます。
一方、私も含め熟年世代では、人生100年といわれるなか、これからまだまだ続く?夫婦二人の生活(その先も含め)をどう過ごすかは、シビアな問題になってきました。住まいに目を向けると、子供が独立した後の部屋の使い方、お互いの趣味を楽しむためのスペースの作り方、健康で安心な住環境の整え方など、考えることがいろいろと・・・。
先ずは室内外の段差解消や、収納力のUPをして片付けや清掃を楽にしてみては? 床に物が無いスッキリした空間は世代を問わず安全・快適な暮らしに繋がります。以前にお引渡しした工事で、お孫さんが遊びに来た時にケガをしないよう壁のコーナーは表面に凹凸のあるタイルは避けて貼るよう、お施主様から指示を頂いたことがあります。
「イクジイ」、「イクバア」ならではの目線を持ち、持前のセンスの良さも発揮されたリフォームをされ、施工に関わったスタッフにとりまして大変勉強になる現場でした。
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