おしゃれなインテリアを実現するにはさまざまな方法がありますが、装飾にタイルを選択するのもおすすめです。
タイルは、デザインやカラーなどのバリエーションが豊富であり、その他にも素地や機能など、多くの選択肢があることも魅力となっています。
そこで今回は、こだわりのインテリアにぴったりの仕上げ材であるタイルについて、その選び方のコツを解説したいと思います。
住宅で使用されているタイルの種類
タイルは、内装用や外装用、さらに壁、床など、原則として用途区分に合うものを選択しなければなりません。 そのため、お気に入りのデザインがあったとしても、用途区分が異なると使用できないケースがあるため注意が必要です。
また、タイルは、非常に種類が多いことから、その他にも分類方法があり、それらのなかから自由に選べることも大きな特徴となっています。
住宅で使用されているタイルについて、おもな分類をご紹介いたします。
素地質による分類
住宅で使用されているタイルは、以下の素地質によって分類されています。
☑ ・Ⅰ類(磁器質タイル)
☑ ・Ⅱ類(せっ器質タイル)
☑ ・Ⅲ類(陶器質タイル)
Ⅰ類(磁器質タイル)
Ⅰ類(磁器質タイル)は、吸水性がきわめて低いほか、素地は非常に硬く汚れにくいことなどがおもな特徴です。
内装や外装、水回りなど、多用途に使われており、例えばモザイクタイルのほとんどはこの分類となります。
平田タイル製の、「和」を感じさせる味わいのある磁器タイル「CCO-CN」。アーティストがデザインしたシリーズもあり、眺めるだけでも楽しい。
Ⅱ類(せっ器質タイル)
Ⅱ類(せっ器質タイル)は、吸水性がやや低いほか、素地は硬いことなどがおもな特徴です。
一部外装用のものもありますが、内装で使われるものが多く、例えばブリックタイルのような湿式タイルはこの分類となります。
Ⅲ類(陶器質タイル)
Ⅲ類(陶器質タイル)は、3種類のなかで最も吸水性が高いほか、素地はやわらかく、色鮮やかな表現ができることなどがおもな特徴です。
ほとんどが内装用として使用されており、例えばテラコッタタイルなどはこの分類となります。
釉薬(うわぐすり)の有無
タイルは焼物であり、釉薬の有無によって以下の通り分類できます。
・施釉(せゆう)タイル
・無釉(むゆう)タイル
施釉(せゆう)タイル
施釉タイルは、釉薬を施すことで、色やツヤ、光沢などの表現を可能にします。
写真は施釉タイルの妙といえる、味わい深い発色が特徴の逸品「ラズワード」(平田タイル)
無釉(むゆう)タイル
無釉タイルは、釉薬を施さないことで、素地そのものの色合いや質感を楽しめます。
写真は、施釉と無釉タイルの組み合わせから生まれる独特の表情が豊か。土から生まれた焼き物の情趣が漂う「クラヴィス」(平田タイル)
タイルの選び方のコツについて
タイルは、おしゃれなインテリアをつくるには非常に適した材料です。
内装の壁や床はもちろんのこと、とくに洗面所やキッチンなどの水回りにも相性がよく、さまざまなコーディネートを楽しめます。
こだわりのインテリアを実現するためのタイルの選び方のコツについて、簡単にご紹介いたします。
サンプルで確認する
住宅で使用されるタイルは、非常に多くの種類があります。
お気に入りのデザインが見つかった場合でも、「実物を見るとイメージが違った」ということも少なからずあります。
というのも、光の当たり方によって印象は大きく変わることがあり、また素地の質感は写真ではつかみにくいためです。
実際にタイルのサンプルを取り寄せてもらい、使いたい場所に設置して、見え方や周辺とのバランスなどをチェックしたうえで決定することがポイントとなります。
機能性も検討してみる
タイルは、デザインに目が向いてしまいがちですが、機能性を付加したものも多くあります。
例えば、多孔質なタイルは、調湿機能や消臭機能などが備わっており、ペットを飼っている家や人が集まるリビング、そしてトイレなどに適してします。
また、滑りにくい加工をしたタイルは、浴室や洗面所などの床に使うと、高齢者の家庭内事故の防止として最適です。
まとめ
こだわりのインテリアを実現するには、装飾としてタイルを使用するのも効果的な方法です。
空間のなかにタイルがあると、それだけで存在感を放ち、また高級感も演出できます。
ワンランク上のインテリアを楽しむためにも、仕上げ材にタイルを選択してみてはいかがでしょうか。
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