今週から新たに、木造在来工法の一戸建てのリフォーム工事が始まりました。内容は、耐震補強工事、屋根の遮熱と換気工事と、外装の改修工事です。
まず、耐震補強工事からスタートです。
築15年ほどのお宅ですが、実際に耐震診断をしたところ、耐震強度の基準を満たしていませんでしたので、今回補強することとなりました。『平成10年ごろに建てられた比較的新しい建物なのに、なぜ、耐震基準を満たしていないの?』と、驚かれる方もいらっしゃいますが、実はよくある事例です。
ある調査によりますと、新耐震基準(昭和56年の建築基準法改正)後の建物の約83%の建物が、『大地震において倒壊する可能性がある』という評価になっています。私も実際に新耐震基準のお宅を耐震診断していますが、やはりほとんどが、耐震の基準値を下回っています。
まず、補強する箇所の壁を解体します。
和室の壁の補強ですので、既存の柱や長押などを傷つけないように気を付けます。
土台(建物の一番下の構造材)とココンクリート基礎とを、新たにアンカーボルトを打ち込んでしっかり固定します。その次に、土台と柱の足元をコーナー金物で固定します。同時に柱の頭と梁もコーナー金物で固定します。
耐震補強での壁を補強する場合には、基礎、土台、柱、梁同士を頑丈に固定して、骨組みをしっかりさせることがまず重要です。
また、工事の進行状況を報告します。