私たちは、オーダーメイドということをとても大切にしています。
リフォームの世界でオーダーメイドといえば、家具やシステムキッチンをイメージすることが一般的です。
しかしながら、マツドリフォームでは、ひとりひとりのお客様のために、ご要望と住まいの状況を踏まえて、デザイン面だけでなく、使い勝手・これからの生活も視野にいれて、企画して提供していくところまでを含めて、オーダーメイドな仕事と考えています。
先日、とても楽しいオーダーメイドな仕事をさせていただきました。それは、『室内に物干し竿掛けを取り付ける。』という仕事です。
「なんだぁ、物干し竿掛け。それの何が楽しいの?」ふつうはそう思うでしょう。
お客様のご要望は、
① 雨の日に洗濯物を室内で干すために、物干し竿が掛けられるようにしてほしい。
② 室内の雰囲気に合った、素敵なデザインなものにしてほしい。 の2点です。
物干し竿掛けと聞くとつい「既製品にどんなものがあったかな。」と考えてしまいがちです。
ですが、そのお客様の要望は、「折角付けるのだから室内のイメージを壊したくない。そしてお気に入りの逸品にしたい。」というものでした。
ラフデザインから完成まで約3か月。
紆余曲折があり、デザインどおりに制作できる工場探しなどを経てやっと完成しました。写真では、わかりにくいかもしれませんが、無垢のタモ材の表面にいぶした金色の鋲で牛革を留めました。
竿が掛かっていなければ、壁を飾るビンテージ調のオブジェのようです。壁に取り付けた時には、お客様も、私たちスタッフも、みんな満面の笑顔でした。
設計担当者が最初に提案したデザインが、お客様の感性と見事に合致したことも満足いく仕上がりになった大きな要因です。
今は新しい革の表面が、やがて年月の経過とともに渋く変わり、趣きのある竿掛けとなることでしょう。お客様も永く大切に使ってくださることと思います。
オーダーメイドな仕事には、規格外の満足と笑顔がもれなく付いてきます。