普通リフォームは、人生の中でそう何度もあるものではありません。
だからこそ、「この会社に頼んで良かった!」と思って頂けるよう、私達は、「結果」だけでなく、その「過程」においても細心の注意を払う必要があると思っています。
その中でも、お客様に是非知っておいて頂きたいのが、リフォーム業者が「賠償責任保険」に入っているかどうか?というポイントです。
実は、リフォーム工事の現場では、どんなに注意していても〝万が一〟は、起こり得ます。例えば、工事中に誤って配管を破損してしまったり、お客様の大切な家具に傷をつけてしまったり、隣家に損害を与えてしまうケースも決してゼロではありません。
こうしたトラブルが起きたときに、業者が賠償責任保険に加入していれば、保険でカバー出来ます。
しかし、保険に入っていない業者だった場合、最悪、その損害は「お客様ご自身の責任」とされてしまうケースもあるのです。
例えば、以下のようなリスクが考えられます。
・施工ミスによる漏水で家具や家電がダメになったが、業者が補償出来ない
・近隣の敷地に損害を与えたが、示談交渉すら進まずトラブルが長引く
・賠償責任を問いたくても、業者が廃業して連絡が取れない
こうなってしまっては、何のためにリフォームしたのか・・
弊社の場合、もちろん「賠償責任保険」に加入しておりますが、信じられないことに加入していない業者が一定数存在するのが実情です。リフォーム会社に見積を依頼している方は、是非、「倍賞責任保険に加入していますか?」と、質問して下さい。
その際、加入していない・・若しくは、賠償責任保険について把握していない(説明出来ない)ようなら、その業者はやめた方が良いかもしれません・・工事中のリスクは、社内で共有化されるべき最重要課題なはずです。それをおざなりにしているようでは・・
「何かあったときに、キチンと責任を果たせる体制を整えておく」
これは、お客様に長く信頼して頂くための最低限のルールだと考えています。
代表取締役 松戸 明
一般的な賠償責任保険の例―
【1】請負業者賠償責任保険(いわゆる「工事中の事故」に対応)
工事中の作業ミスや過失によって、第三者に対して損害を与えた場合に補償される保険です。
▷ 主な補償対象:
・第三者の身体への損害 例:職人が工具を落として通行人にけがをさせてしまった
・第三者の財物への損害 例:誤って隣家のガラスを割ってしまった、車に傷をつけてしまった
・施主宅内の破損や損壊 例:配管を壊して水漏れが発生し、家具や家電が被害を受けた
▷ 補償される費用:
・損害賠償金(修理代、治療費など)
・示談交渉費用(保険会社が交渉を代行するケースも)
・訴訟費用(訴えられた場合の弁護士費用など)
【2】生産物賠償責任保険(PL保険)
工事が終わった後に、施工ミスや設置した設備に起因して損害が発生した場合に補償される保険です。
▷ 主な補償対象:
・引き渡し後に配線ミスが原因で火災が発生し、施主宅や隣家に損害を与えた
・取り付けた照明器具が落下し、住人がけがをした
・リフォーム済みのトイレから漏水が発生し、階下の部屋に損害を与えた
▷ 補償される費用:
・被害者への損害賠償金
・訴訟・和解交渉の費用
・事故に関する調査費用 など
【補償の限度額(例)】
保険契約時に設定される限度額は業者の規模やリスクにより異なりますが、目安として:
補償項目 | 一般的な上限額(例) |
対人賠償 | 1億円/1名 〜 3億円程度 |
対物賠償 | 1,000万円〜1億円程度 |
免責金額 | 0円〜10万円(自己負担額) |
【注意点】
・工事そのものの失敗(やり直し工事)は補償されません(これは「リフォーム瑕疵保険」の領域)。
・業者が保険に加入していても、適用対象外となる事故や上限を超える損害には対応できないことがあります。
・保険に「入っているかどうか」だけでなく、「内容が適切かどうか」も重要です。