先日診断したお宅の耐震診断書を作成しました。
診断書と同時に、耐震性の不足箇所の改善プランも一緒に作成しています。この建物が地震に耐えられるようにするために、どの程度の改修と費用が必要かをお伝えするためです。(改善策が分らないと、直すかどうかの検討もできず、不安だけが残ってしまうからです。)
そこで、先日診断したお宅は、建物を増築していました。実は、これが問題で、元々の建物は、バランスよく建てられていたのですが、安易に増築してしまったことで、建物の強さのバランスが崩れてしまい、現行の耐震基準にするために、大変多くの補強が必要になってしまいました。
その差は費用にして100万円以上!!
このような事例は、このお宅に限らず良くあることです。新築時は、現在みたいに事前に耐震設計をしていない場合がほとんどですが、経験やノウハウの中で、ある程度、強度のバランス良く建てられているようです。年齢や家族構成などの変化に合わせて増築や間取りの変更などを計画しますが、その時一緒に、耐震診断など、建物強度の確認をしておくことが必須です。
リフォーム計画中に考慮して計画すれば、安全面にも費用面にも安心です。
折角、新築の時にきちんと立てられている家をリフォームすることで、悪化させるのは、とても、もったいないと思います。