築30年、築40年を過ぎた古い家に住んでいると、あちこちに不具合が生じてきます。あと何年住めるのかと将来の暮らしを不安に思いながらも、まだ住めるのに建て替えはもったいないと感じるでしょう。
既存の住まいを活かしてリフォームやリノベーションすれば、費用を抑えて住み続けることができます。そこで今回は、築40年の住まいをリノベーションするメリットやリノベーションする際のポイントをご紹介します。
築40年の家をリノベーションするメリット
築年数の古い家をリノベーションするメリットはおもに3つあります。
リノベーションをするメリット3つ
1)費用を抑えられる
2)大切な住まいの思い出を残せる
3)工期が短い
1)費用を抑えられる
建て替えは、建物の新築費用に加えて解体費用もかかります。しかし、改修する箇所を絞ってリノベーションすれば、コストを抑えながら新築と同様の機能性や快適性を持つ空間づくりが可能です。
2)大切な住まいの思い出を残せる
古い柱や、味わいのある木製の建具など、長年住み慣れた住まいにはたくさんの思い出があるものです。建て替えると、すべてを壊さなければなりませんが、リノベーションであれば既存部分を活かしてデザインできます。我が家のよさを残しながら新しい家づくりができるのは、リノベーションの大きなメリットでしょう。
3)工期が短い
一般的に、リノベーションの工事期間は建て替えの3分の1程度です。建て替えと比較すると仮住まい期間を短縮できるため、家賃代を抑えられます。
リノベーションをするポイント4つ
1)耐震性を向上させる
2)断熱性や気密性を高め
3)水回り設備や配管を一新する
4)バリアフリー化する
1)耐震性を向上させる
築40年以上の建物は、現行の耐震基準を満たしていない可能性があります。安全に暮らし続けるために、耐震性能の見直しをしましょう。
2)断熱性や気密性を高め
特に築年数の古い木造一戸建ての場合は、気密性が低いため、そのまま住み続けると冷暖房費がかさみ、結露でカビが発生しやすくなります。そこで、リノベーションするタイミングで床や壁に断熱材を入れましょう。さらに断熱性や気密性を向上させたい場合には、窓を2重サッシや複層ガラスにするとよいでしょう。
3)水回り設備や配管を一新する
築年数が古くなると、水回り設備や配管が傷み、サビによる水漏れのリスクも高まります。そのため、水回り設備の交換や、配管のメンテナンスが必要です。リノベーションで費用を抑えるためには、水回りの位置はできるだけ移動させないように計画しましょう。
4)バリアフリー化する
玄関や浴室、トイレなどへ手すりを設置し、床は段差をなくしてフラットにしましょう。50代・60代の元気なうちからバリアフリー化して安全性を高めておくことで、老後も安心して暮らせるでしょう。
リノベーションで費用を抑え、築40年でも快適に住み続ける
築40年にもなると、壁や床、設備や躯体など、全体的に老朽化が進み、見た目がかなり古くなります。しかし、リノベーションで新たな息吹を吹き込めば、大切な思い出が詰まった住まいを残しつつ、低コストでありながらも快適に住み続けられるでしょう。
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