シニアのリフォームと聞くと、いわゆる「バリアフリー工事」をイメージする方も多いのではないでしょうか。
しかし、実はその前段階である「アクティブなシニア夫婦」が毎日を楽しめる環境づくりこそ、健康寿命を延ばすには欠かせません。
特に食生活のベースとなるキッチンについては、「ふたりで立てるキッチン」に変えることで新たな生活の楽しみ方が生まれます。
この記事では、自然とふたりで使いたくなるようなキッチンリフォームのポイントを解説します。
明るいLDK+対面キッチンで「ふたり」も「大勢」も楽しく
子どもが独立して夫婦ふたりの生活になったなら、部屋数は最小限にしてLDKを広く確保し、動線がシンプルな対面キッチンにしてはいかがでしょうか。
キッチンからLDK全体が見渡せるうえ、家事動線がスムーズになり日常の快適度が格段に上がります。
キッチンが家の中心になるため、デザインにもこだわって空間のポイントにすると良いでしょう。
また、現状独立キッチンの間取りである場合、冬には作業スペースが冷え込むなどのデメリットがあるため、心身の健康面からもLDKが一体となった間取りがおすすめです。
明るく開放的なLDKに対面キッチンを配置した間取りであれば、子どもや孫、友人が訪ねてきた時の食事も賑やかに楽しめます。
さらに、誰にでも使いやすいキッチンにすることで「将来、誰かの助けを借りることになったとき、目が届いて安心」という声も少なくありません。
キッチンの配置や使い勝手は?
対面キッチンの配置は、「アイランド型」と「ペニンシュラ型」が主流です。
アイランドキッチンの大きなメリットは、家のどこからでもキッチンにアクセスしやすいこと。
夫婦一緒にキッチンを使いやすいのはもちろん、趣味の仲間たち複数人が、同時にキッチンに立つ場合にも重宝します。
一方で、アイランドキッチンのデメリットは、開放的なので片付けや掃除が苦手な方にとってはストレスに感じる可能性があること。
その場合は、キッチンの片側が壁に面したペニンシュラキッチンがおすすめです。
コンロ側に壁が来るため油ハネも気にならず、適度に手元を隠すことも可能です。
キッチンの配置は家事動線を左右するため、リフォーム担当者に相談しながら納得の行く間取りを探ってみてください。
いずれにしても、キッチン収納はたっぷりと確保することが鉄則です。
シニアになって片付けがおっくうになってきた場合でも、収納量に余裕があれば手間無くスッキリとした状態を保ちやすくなります。
野菜作りやガーデニングが楽しめるキッチン
野菜作りやガーデニングが趣味であれば、庭やベランダなど外部とキッチンとのつながりも大切です。
野菜やハーブをスムーズにキッチンへ持ち込める動線を作るほか、料理や食事をしながら外部の緑が眺められる間取りも人気です。
まとめ
シニア夫婦のための、ふたりで立てるキッチンについて解説しました。
最後に、夫婦ふたりでの生活は、お互いの「ひとり時間」を大切にしたいもの。
応用編として、キッチンからLDK、趣味コーナーをゆるやかにつなげれば、相手の気配を感じながらも各々の趣味を楽しむことができます。
ふたりならではの絶妙な距離感は、リフォームで作ることもできるのです。
この記事を参考に、快適なシニア準備を整えてみてはいかがでしょうか。
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