有難いことに、毎日、様々なリフォームのご依頼を頂いております。
お子様の独立をきっかけに間取りを変えるご相談だったり、ご高齢の親御様の介護を見据えて段差を解消するご相談だったり・・あるいは、ようやく住宅ローンを返済したので、「今度は自分たちの理想の空間に!」と、何十年越しの夢をカタチにするご相談だったり・・
私は、現場を離れて随分と経ちますので、残念ながら直接お客様と対話をすることはほぼありませんが、案件の状況を営業や設計スタッフに確認する度に、お客様は家の相談をしているようで、実は「これからの人生の話」をしているのだと感じる訳です。
その背景にある思いだったり、歴史・・そして、これからの希望にどれだけ耳を傾けられるか?が重要であり、それを引き出すことが、この仕事のスキルだと思っています。それをお聞かせ頂いた上で、目の前のお客様にとってベストな提案は何か?が、合致した時にお客様は我々にリフォームを任せて下さるのです。
しかし、この仕事は、決して楽なことばかりではありません。
積算、発注、現場管理、アフターフォロー・・天候の悪化による工程の変更、予期せぬ構造問題・・数えたらきりがありません。予想外のことばかり、どうしてこうも立て続けに起こるのか?「頼むぜ~(笑)」・・それでも一つ一つの課題に真摯に向き合い、それらをクリアしていくことで確実に成長出来き、お客様との信頼を重ねていけるのです。
数十年前、私がまだリフォームのプレーヤーだった頃・・
リフォームの完成後、初めてリビングに立たれたお客様が目を潤ませながら「思った以上です」と、ポツリと言って下さった一言は、生涯忘れないでしょう。その瞬間、「この仕事を職業にして本当に良かった」と、心が震えたものです。
住宅リフォームの仕事は、「人生の節目の立会人」だと思っています。家が変われば暮らしが変わる。暮らしが変われば気持ちも前向きになる。そのきっかけをつくれるのだとしたら、これ程誇りある仕事はないのでは?と、思うのです。
弊社のスタッフは、そんな思いを胸に、今日も現場に向かいます。
代表取締役 松戸 明