昭和53年(約35年前)に建てられた、木造2階建ての建物の耐震診断を行いました。築35年とは言え、外観的には塗装もきちんとされていて、とても35年前の建物には見えません。
金物の取付についても 当時の建物では、釘で留められているのが多いですが、こちらのお家は、ボルトで留められています。
(ボルトの方が、地震の際に金物が引抜けることが少なく、強度が高くなります)
しかし、心配な点が・・・外壁部分で、雨漏りがしていそうな箇所が何ヶ所かありました。
窓と外壁の間に1cm程度のすき間が空いています。
防水がされていないので、雨が壁内に入っている可能性があります。
換気の吹き出し口のカバーが付いていません。
外壁に10㎝ほどの穴が空いたままになっています。
風の強い時には、 横殴りの雨水が入っていると考えられます。
耐震診断の結果は、評点:0.33点(倒壊する可能性が高い)となりましたが、それよりも、雨水が建物内に入ってきていることの方が大問題です。雨漏りは、木を腐らせ、シロアリの発生の原因となります。木造住宅の長持ちのポイントは、建物内に湿気を入れないことです。