スモールイズビューティフル♪ | 株式会社マツドリフォーム

スモールイズビューティフル♪

本日、埼玉県熊谷で41.1℃まで気温が上昇し、日本歴代最高を5年ぶりに更新したそうです。先日もTVで放映されていたのですが、現在、世界各地で異常気象が報告されているようですね。やはり、サスティナブル(Sustainable)な未来構築のためには、地球的視野に立ち、人類総出でのエコ意識が必要になってきているのでしょうか?

さて、今から約40年前に現在のエネルギー問題を予言した「スモールイズビューティフル」の著者、E.F.シューマッハーによる紙面の中の言葉を紹介します。

「大きければ大きいほどよいという考えを意図的に捨て去り、物事には適正な限度というものがあり、それを上下に越えると誤りに陥ることを理解しなくてはならない。小さいことの素晴らしさは、人間のスケールの素晴らしさと定義出来よう。」

未来のエネルギー残量、環境破壊等の問題を提言したこの本は、当時のオイルショックの影響もあってか全世界でかなり読まれたようです。

現在でも環境・エネルギーの話題は身近な問題としてクローズアップされ続けていますが、昨今の領土問題も国連ECAFE(アジア極東経済委員会) の協力により1968年に東シナ海で海底調査が行われ「〇〇周辺海域に1000億バレルを超す原油埋蔵量がある」という結果を受けた途端、隣国が自国の領土だと主張しだしたことはご存じかと思います。エネルギー確保が経済成長を支える源泉であるが為、必死にその権利を奪おうとする行動に対しては、恐ろしい執念を感じざるを得ません。

この本では、経済成長=エネルギー資源の確保=さらなる環境悪化という構図を〝どこの規模で止めるのか?〟モノは足りさえすればよく、多すぎるのは悪だという思想がどこを探しても見当たらないと結んでいます。

スモールという規模の概念、スローという時間の概念は、慌ただしく働いてきた私達日本人にとっては馴染みが薄いことかもしれません。しかし一度立ち止まって客観的考えてみてもよいのではないかと思います。

成功のための成長、将来の不安から成長しなければいけない!ということで突っ走ってきたものの、2015年の経済協力開発機構によれば、各国の国民の幸福度を測定する「より良い暮らしの指標」で日本は、OECD加盟国など36か国中20位だったそうです。GDP世界第3位の経済大国である日本で、〝エネルギー資源を確保することで、経済成長し、その結果国民が幸せになる〟ということが現代感覚で当てはまるのか?いやいや・・正直疑問です。

さて、弊社では、リフォーム工事に最高10年の保証書を発行しております。したがって、顧客保護の観点からも倒産だけは許されません。

シューマッハーの提言を見た時に真っ先に思い出した言葉があります。

「会社とおできは大きくなるとつぶれる」
「会社と屏風は広げると倒れる」

ようするに経営において、「身の丈」は重要なキーワードといえそうです。

BIGになることだけを夢見ていた若かりし頃の私には到底理解出来ない真逆の概念ですが(笑)、規模の拡大に失敗したことで倒産してしまい、大切な顧客に迷惑をかけるくらいなら、規模は小さくても良いから、顧客に愛される会社になることが、経営の目的ではないかと思えてなりません。

代表取締役 松戸 明

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